Shopifyで配送地域別に送料を設定するには?利用できる配送業者や配送方法、便利なアプリもご紹介!
お客様がECサイトでの購入をする際には、商品以外にも配送料金や配送方法も重要な検討要素です。また、利益率の低い商品を販売する際には、配送料金を細かく設定し、利益を確保する必要があります。今回は、Shopifyで配送料金を地域別に設定する方法や、利用可能な配送方法、便利なアプリについてご紹介します。
01.Shopifyでは地域別の送料設定・配送方法の選択が可能
現在、世界規模で利用者が拡大していっているShopifyでは、商品の配送処理も含めて手厚いサービス提供が行われています。Shopifyの基本機能として、簡単に条件別の送料設定や配送方法の追加が行えるのはもちろん、マーチャントの細かいニーズに応えてくれるShopifyアプリのインストールも可能です。
02.Shopifyの配送プロファイルで配送先地域ごとに送料を設定する方法
Shopifyでストアを開設した当初は、送料が全国一律1,000円に設定されています。
送料は、顧客が他ECサイトと自社ECサイトを比較検討する際に見る情報の一部ですので、適正な料金にそろえておきたい項目です。
Shopifyの管理画面から、送料の詳細を設定する方法
Shopifyの基本機能を使って送料や配送について設定を行う場合には、Shopifyの管理画面から、[設定]>[配送と配達]にアクセスしてください。
[配送プロファイル]>[送料を管理する]から、配送先を地域ごとに分けて送料を設定することができます。
デフォルトでは、日本の47都道府県が、一律1,000円に設定されています。地域ごとに配送料金を変更したい場合は、まず[国内配送]>[ゾーンを編集する]から送料を変更したい地域のチェックを外します。
チェックを外し、[新しい配送エリアを作成する]で設定したい地域にチェックを入れ、[送料を追加する]から送料を入力します。
[送料を追加する]>[条件を追加する]から、商品の重量や購入価格ごとに送料を変更する設定も可能です。
Shopifyの送料設定で、海外への配送・送料を設定する方法
海外配送も同様に、送料を設定したい地域をチェックし、配送料金を選択することができます。
配送料無料の設定もできるShopify
他ECサイトとの差別化など、集客戦略として送料無料を行うことも可能です。
無料配送を行いたい発送先の[送料を追加する]を選択します。
価格を0円に設定することで送料無料の設定ができます。
[条件を追加する]から、重量や注文価格の条件詳細を設定することもできるので、[〇〇円以上ご購入で送料無料」などの条件付き設定も可能です。
03.Shopifyのアプリで、離島地域への配送・送料を設定する方法
Shopifyでは、基本機能を使うことで都道府県別や価格別の配送料金設定は可能です。
しかし、商品展開が増え、購入方法も多様化していくと基本機能だけでは設定できない部分がでてきます。
例えば、同じ都道府県内であっても、離島などで送料負担が増える場合や、別途送料がかかる設定の商品を販売する場合などです。
このような、さらに細かい配送料金の設定をするために、Shopifyアプリストアでインストールできるアプリをご紹介します。
Shopifyアプリ「Parcelify」
Parcelifyを利用することで、商品タグや商品名などの商品情報に基づいて、配送料金をカスタム設定することが可能です。また、郵便番号に基づいて配送地域の設定が可能なため、都道府県単位よりも詳細な設定が可能です。
- 郵便番号ベースで、離島地域への送料設定も可能。
- 自宅配送以外にも、忙しいお客様に便利な店舗受け取り設定ができる。
- 1つ1つの商品情報に基づいた送料表示・設定。アイテムごとの価格設定や、特定の商品の組み合わせによる定額発送など、より細かい設定も可能。
参考:Shipping Rates by ParcelifyーShopify App Store-
配送料金を細かく設定することができると、キャンペーンやセールなどの集客施策として使うこともできます。
04.時代のニーズに合わせて配送方法の選択肢も豊富なShopify
ECサイトでのショッピング需要が増加する中で、配送方法にも人々のニーズが反映され、選択肢が増えています。Shopifyは、そんなEC需要にマーチャントが対応できるよう、配送料金だけでなく配送方法についても細かく設定できるようになっています。
Shopifyのローカルデリバリー(地域配送)で飲食店のデリバリー業が可能に
ローカルデリバリー(地域配送)とは、設定した配送エリア内であれば、商品の用意ができ次第お届け可能なというサービスです。
配送出発時や到着時にはお客様へメールを送ることができるので、飲食店のデリバリーにも活用可能です。配送料は有料・無料を選ぶことができます。デリバリーサービスと提携する際の手数料がかからないところが強みです。
そんな、ローカルデリバリーの設定方法をご紹介します。
まず、[設定]>[ロケーション]>[ロケーションを追加する]から、配送元として設定したいロケーションの詳細を登録します。
ロケーションの登録と保存ができたら、[配送と配達]>[ローカルデリバリー]から、ローカルデリバリーを行いたいロケーションの[管理する]をクリックし、[このロケーションではローカルデリバリーを提供しています]にチェックを入れます。
チェックを入れると、最大配達範囲やローカルデリバリーを利用可能な最低価格、配達料金などの詳細が設定できるようになります。
ShopifyのBOPIS(店頭受け取り)設定で飲食店のテイクアウトなど、コロナ禍に対応可能
ローカルデリバリーと同じく、現在注目されている配送方法であるBOPIS(店頭受け取り)も、Shopifyの基本機能で設定可能です。
BOPISとは、オンライン上で購入した商品を店頭で受け取れる配送方法です。コロナウイルスへの感染対策でお店へ行くのを控えているお客様にも、商品を受け取りにお店を訪れてもらうことで、店舗滞在時間を伸ばし、ついで買いを促すことができるため、コロナ禍の小売業界では注目されています。
店頭で商品を受け取る設定が可能になると、飲食店のテイクアウトのような販売形式が可能です。
BOPISの設定方法もご紹介します。
まず、ローカルデリバリー同様、店頭受け取りが可能なロケーションを登録します。
[設定]>[配送と配達]>[店頭受取]の[管理する]をクリックし、店頭受け取り設定をしたいロケーションの[このロケーションでは店舗受取を提供しています]をクリックします。
すると、受取可能な時間や受取手順などの詳細が設定可能になります。受取手順欄は、お客様にとっても重要な情報なので、丁寧に入力しましょう。
ローカルデリバリーやBOPISについては、こちらの記事もどうぞ
05.Shopifyは日本の配送業者とも提携しています。
Shopifyは、配送業者と提携することでマーチャントが販売を行いやすいように、また配送において割引を受けられるようにしています。
日本でも、配送業者と連携し、デフォルトのままでの配送が行えるようにしています。
日本のShopify連携配送業者は、以下の通りです。
さらに、これら以外の配送業者を設定することももちろん可能です。
06.Shopifyと連携可能な物流サービス
mylogi
mylogiは、15年以上のECサイト運営代行の実績があるART-TRADING株式会社が提供する、EC事業者のための物流サービスです。ARTーTRADING株式会社は、Shopify運営のノウハウやスキルに長けており、Shopifyの公式エキスパートパートナーにも認定されています。Shopifyとの連携に加えて、ECモール等との連携も可能です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。Shopifyでは配送料金を地域別に自由に設定することができるので、離島地域など送料負担の大きい地域の送料も個別に設定することができます。また、自宅配送以外にも、ローカルデリバリーや店頭受け取りなどの配送方法が可能なので、事業の幅も広げることができます。自社の運営形態に適した配送料金や配送方法を設定して、利益を増加させていきましょう。
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