ユニークユーザー(UU)数とは?目安の立て方や増やしていく方法、PV数との違いについてわかりやすくご説明します。
ECサイトの運営において、分析についても売り上げUPについても重要なのがユニークユーザー(UU)数です。そんなユニークユーザー(UU)について、目安や増やし方、関連ワードとの違いやGoogleアナリティクス(Analytics)で調べる方法など、わかりやすくご説明いたします。
ユニークユーザー(UU)とは
ユニークユーザーとは、計測期間内に当該WEBサイトにアクセスしたユーザーの数のことを表します。「Unique User」を略して「UU」とも言います。
WEBページを分析する際に用いる指標は数多くありますが、その中でもユニークユーザーの特徴は、同じ計測期間内ならば1つのWEBページに同一のユーザーが複数回訪れてもカウントとしては「1」となるところです。
ユニークユーザー数とは
ユニークユーザー数について、計測方法や示す意味についてご説明します。
ユニークユーザー数の計測方法
WEBサイトに対応しているアクセスログ解析ツールを使って計測します。WEBページにアクセスがあると、それをログとしてWEBサーバーが保存します。そのログをGoogleアナリティクスのようなアクセスログ解析ツールが計測します。
アクセスログ解析ツールがログとして用いているのは、主にCookie、IPアドレス、ホスト名です。これらの情報もとにして、同一人物のアクセスによる計測の重複を防いでいます。
しかし、重複カウントを防ぐことができない場合もあります。例えば、Googleアナリティクスでも利用される、Cookieの追跡によるユニークユーザーの特定も、Cookieの追跡拒否設定をしているユーザーに対しては正確に計測することができません。また、IPアドレスもホスト名も異なる端末から同一の人物がアクセスした場合も、同様に重複カウントを防ぐことはできません。
ユニークユーザー数の示す意味と目安
ユニークユーザーはWEBサイトの人気度をはかる指標の一つです。ユニークユーザー数を見ることでわかることはいくつかあります。まずユニークユーザー数自体が、WEBサイトにどれだけの人が訪問してくれているかを示しています。
また、ページビュー(PV)数をユニークユーザー数で割ることで、ユーザー一人当たりの平均ページビュー数も知ることができるため、WEBページ訪問者がサイト内遊泳をしてくれているのかがわかります。
そんなユニークユーザー数の目安を立てるためには、目標とするコンバージョン(CV)数を定めておく必要があります。
例えば、3か月で30件の成果をあげたいと目標を定めます。コンバージョンレート(CVR)は業種や規模など各事業によって異なりますが、ECサイトの平均CVRは2~3%と言われています。CVR2%を目標にするならば、50ユーザーで1件の成果をあげることになります。すると、3か月全体では【30件×50ユーザー】の1500ユーザーの訪問が必要になります。また、1か月では500ユーザー、1週間は125ユーザー…という風にユニークユーザーの目安を設定することができます。
ユニークユーザーの対義語は?
「ユニークユーザー」は、重複を除くことでWEBページへの訪問者数を表しています。よって、ユニークユーザーの対義語は、「重複を含めた」WEBページへの訪問数となり、ユニークユーザーの対義語は「セッション数」や「ページビュー(PV)数」になります。
ユニークユーザー数とセッション数・ページビュー(PV)数の違い
ユニークユーザー数がユーザーの数を表す指標であるのに対して、セッション数・PV数はユーザーのとった行動の回数を数える指標です。
WEBサイトに訪れたユーザーは、サイト内でいくつかのページへ遷移してから離脱や問い合わせ、購入などを行います。ユニークユーザー数はサイトに訪れたユーザー数を、セッション数はサイト自体にアクセスがあった回数を、ページビュー(PV)数はサイト内でページが開かれた回数をそれぞれ示しています。
そのため、新規ユーザーやリピーターの区別なく、サイト自体の訪問回数を知りたいときにはセッション数を見ます。また、サイト内でどれくらいページを見られているか、どのページが多く回遊されているかを知るためにはページビュー(PV)数を見ます。
ユニークユーザー数を調べる方法
実際にサイト分析をする際にユニークユーザー数を調べる方法をご紹介します。
ユニークユーザー数を分析するならGoogleアナリティクス(Analytics)
ユニークユーザー数を含めた様々な指標を閲覧することができるのが、Googleアナリティクス(Analytics)です。Googleアナリティクス(Analytics)は、機能は制限されますが十分に使える無料版があります。また、導入方法も簡単です。
Googleアカウントを用意し、Googleアナリティクスアカウントを作成します。そして、トラッキングコードというタグを入手して、分析したい全てのページにトラッキングコードを設置すれば完了です。
Googleアナリティクス(Analytics)では、[オーディエンス]>[概要]と移動すると、特定期間内のユーザー数のグラフや、セッション数・ページビュー数などの指標を1ページでまとめてみることができます。[ユーザー]と表示されているのがユニークユーザーです。
ユニークユーザーと新規ユーザーとの違い
Googleアナリティクス(Analytics)には[ユーザー]以外にも、[新規ユーザー]という指標があると思います。この場合の新規ユーザーは、当該期間内にサイトを訪れたユーザーの中で、過去2年間サイトを訪問していないユーザーの数を示します。初訪問の数を知りたいときに見てみましょう。
ユニークユーザーとアクティブユーザー
[オーディエンス]メニューには、[概要]タブ以外にも[アクティブユーザー]というタブがあると思います。アクティブユーザーとは、ユニークユーザー(UU)と同じ意味で、特定期間内に1度以上訪問したユーザー数を指します。アクティブユーザー数のページでは、「1日」「7日」「14日」「28日」ごとのユニークユーザー数のレポートをみることができます。
ページ別ユニークユーザー数の違いを調べる
各 ページ別のユニークユーザー数を調べることで、ページごとに何人のユーザーの訪問があるかを調べることができます。
ページ別のユニークユーザー数を表示させるためには、[カスタム]>[カスタムレポート]>[新しいカスタムレポート]と移動します。「指標グループ」には「ユーザー」、「ディメンションの詳細」には「ページ」といれて保存すると、新しくユニークユーザー数ベースのレポートが作成されます。
インスタグラムのユニークユーザーを分析する機能
インスタグラムでは、ビジネス利用者のためのインサイト機能が利用可能です。
インスタグラムのインサイト機能では、ユニークユーザー数は「ユニークアカウント」数とされ、投稿や広告をクリックしたユーザー数を表します。また、広告が表示された回数自体を示す指標は「インプレッション」と言います。
他にも、投稿や広告を閲覧したユーザーを示す「リーチ」数や、投稿や広告からプロフィール画面が閲覧された数を示す「プロフィールビュー」などの指標があります。
インスタグラムでの広告宣伝や情報発信アカウントの運営を行う際には、これらの指標も参考にしてみてください。
ユニークユーザーを増やすために
ユニークユーザーを増やして、自社サイトへの訪問数を増やすためには、サイトの認知を広げることが重要です。
例えば、SNSでの情報拡散→サイトへの誘導に力を入れたり、配信しているリスティング広告やブログコンテンツなどで注力していなかったワードを獲得したり、とユーザーの目に留まる機会を増やしましょう。また、一度は興味を持ってくれたがアクセスが遠のいてしまった既存ユーザーにも、メルマガやクーポンの配信などで働きかけることで、ユニークユーザー数増加に繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ユニークユーザーについて、ECサイトの分析の際に参考にしていただければ幸いです。ユニークユーザー数を増やすことに成功すれば、サイト内導線の最適化やコンバージョン数の増加など、次のステップに進むことができます。
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