動画コマースとは?成功事例やライブコマース・eコマースとの違いも含めてご紹介!
動画コマースは、動画を視聴したまま直接商品を購入できる新たな通販システムです。
本記事では動画コマースのメリット・デメリットやeコマース・ライブコマースとの違い、成功事例、おすすめのプラットフォームなどについて紹介します。
動画コマースとは?
動画コマースとはECサイトに掲載された動画コンテンツを閲覧することで、商品の詳細な情報を知ることができ、さらに、動画からその商品を購入できるというシステムです。
従来のeコマースと比較して、動画コマースは多角的な視点で商品をみたり、より具体的なサービスの内容を把握できたりするなどが可能になりました。
動画コマースを利用するメリット
コンバージョンを獲得しやすい
動画を視聴することによって、実際に自分が使っているシーンをイメージ出来るため、コンバージョンにつながりやすくなります。具体的な利用シーンを見せることで、購入後のメリットを認識しやすくなり、購入意欲を高めることが可能になります。
販売チャネルが広がる
動画配信プラットフォームを活用できるようになるので、販売チャネルが広がり、消費者への販売機会を増やすことが可能になります。現在では動画配信プラットフォームの認知が広がりユーザーも増加傾向にあるので、新規顧客を獲得し売り上げ拡大を図ることができます。
ECサイトへ飛ばす必要がない
動画コマースのメリットは、ユーザーが商品を購入する際にECサイトへ飛ばす必要がないことです。
通常のECサイトでは、動画を止めてからサイトに移動して商品購入という流れですが、動画コマースでは動画自体をECサイトに埋め込めるので動画を止めてからサイトに移動をするというステップを省略することができます。
動画コマースを利用するデメリット
動画コンテンツを制作する時間とコストがかかる
動画コマースのデメリットは動画を作るために、いろいろな手間がかかってしまうことです。社内に動画制作の知識やスキルがない場合さらに時間とコストがかかってしまうことが考えられます。
効果測定がしづらい
動画コマースの効果測定はより正確な測定をするためにも、動画を最後まで視聴されたかというところまで確認する必要があります。そのため、クリック数だけではなく、再生完了率についても測定することができるようにしておくことが重要です。
効果を図る指標が1つ増えるため、動画コマースを導入する以前よりも効果測定が複雑になったと感じる方も多いようです。
顔が見えることでのトラブルがある
動画コマースでは配信者や視聴者の顔が見えます。コミュニケーションを取ることができることはとても便利ではありますが、トラブルに繋がってしまう可能性もあるため、注意する必要があります。
動画コマースとeコマースの違い
動画コマースとeコマースとの違いは、動画コマースは動画を用いて商品を表示しますが、eコマースでは画像が商品の主な表示方法であるという点です。
eコマースで得られる情報は商品のデザイン面に限定されているため、サイズ感は商品説明で把握はできても実際に手に取って見ないと分からないというのがeコマースの難点です。一方で動画コマースでは、デザインだけではなく質感や動き、音などの情報が得られることが大きな利点です。
eコマースにない動画コマースの強みは動画配信プラットフォームを活用できることです。動画コマースで配信している動画コンテンツを、YouTubeなどの動画プラットフォームで配信することで、様々な層にアプローチすることができます。
動画コマースとライブコマースの違い
動画コマースとライブコマースの違いは、その動画が生放送かどうかにあります。ライブコマースは生放送でつながっている視聴者と対話をしながら商品紹介・販売を行う点で動画コマースとは違っています。
ライブコマースでは主にインフルエンサーを活用して配信することが多いため、インフルエンサーの影響力に左右され、動画コマースと比較して難易度が高い傾向にあります。
動画コマースと動画ECの違い
動画コマースと動画ECとの違いは、動画から直接商品を購入できるかどうかにあります。動画コマースでは動画から直接商品の購入が可能ですが、動画ECはできません。
動画ECはECサイトに埋め込む動画で、商品説明や使い方などを分かりやすく伝える時に活用します。静止画よりもわかりやすく伝えることができるので、購入者の不安を取り除くことができます。動画ECは動画を視聴することしかできませんが、サイトに動画を埋め込むだけでいいので、動画コマースよりも手軽に集客や購入を促すことができます。
動画コマースを活用した成功事例3選
ミウラタクヤ商店
ミウラタクヤ商店は、チャコールバターコ―ヒーを始めとした健康食品や、ダイエットに関する情報提供を行っており、ウェブストーリープラットフォーム「Firework」をウェブサイトに導入しました。
この導入によって、売り手の顔が見えないことによってお客様との信頼関係の構築が困難であったことや、商品の質感を正確に伝えることが難しいという従来の課題を解決することが可能になりました。結果として理想的なお客様とのコミュニケーションを実現でき、お客様の購入体験を向上させることにつながりました。
INSECT COLLECTION
俳優の香川照之さんがデザイン監修する昆虫をモチーフにしたブランド「INSECT COLLECTION」の動画コマースです。商品を実際に着用している子供たちの様子を見ることができるため、使用感を客観的に確認することを可能にしました。
また、目次が用意されており、興味がある洋服の目次をクリックすることで、その動画まで瞬時に移動できます。
Jack Bunny
ゴルフアパレル「JackBunny!!」の動画コマースの事例です。気になる商品に触れると詳細ページに移動します。動画の初めに「商品の詳細を知りたい方は、洋服をクリックしてください。」という表示をすることで、動画コマースに慣れていない視聴者にもわかりやすい仕組みになっています。
動画コマース業界別利用シーン
ファッション・アパレル業界
ファッション・アパレル業界では動画コマースがよく活用されています。服を購入する際、デザインはもちろん重要ですが、質感や着心地の良さも服選びの重要なポイントになります。素材の質感や着心地は画像よりも動画の方が伝わりやすいといえます。
また、モデルが着用している動画では、「実際に着用したらどうみえるのか」といった客観的視点で商品を確認することができるため、動画コマースを活用することが増えています。
食品・化粧品業界
食品・化粧品業界でも動画コマースが活用されています。食品や化粧品などは安全性が求められるものであるため、動画で製造過程などをを紹介することで消費者により安全性を伝えることができます。また、化粧品のレビュー動画を活用することで、使い方の解説や使用感を紹介することができ消費者の購買意欲を高めることができます。
生活雑貨・百貨店業界
生活雑貨・百貨店業界でも動画コマースが活用されています。百貨店で買い物をする時の特徴として、複数の商品を同時に購入することが多い点が挙げられます。
動画コマースでは複数の商品を同時に紹介し、販売できるため、たくさんの商品に興味を持ってもらうことが期待できます。
Youtubeはeコマースで活用できるのか
ECサイトを運営する上でYouTubeを活用することは新規顧客の獲得と顧客との距離感を縮めることにつながります。
2021年YouTubeでは動画内に添付されているタグから直接商品を購入できるショッピング機能が追加される可能性が浮上しています。一部クリエイター達が買い物を可能にするため、動画アイテムにタグ付けするように促され試験導入されていると言われています。もし、この機能が導入されれば、ECサイトの販売方法に大きな変化を与えるでしょう。
動画コマースでおすすめのプラットフォーム5選
firework
fireworkにはライブコマース機能が搭載されています。スタジオも特殊な撮影機材も必要はなく、専用アプリを使えば、わずか5分でセットアップが完了します。そして、自社のサイト内で配信することで、視聴者をスムーズに決済まで誘導し、購入を促進することができます。fireworkは、ライブ配信後の動画をアーカイブとして利用できる点でも非常に優れています。
TIG commerce,(TIG動画)
TIG commereceとは動画内の商品をタッチすると、購入まで完了できるというシステムです。「タッチして買う」以外にも動画内にあるある特定のアイテムを集めると、割引適用や特典がもらえるなどがあります。
RUNA
株式会社ワールドが運営するファッションサイト「RUNA」の動画コマースです。洋服単体ではなく、スタイリングで訴求することにより着用イメージが湧いていない視聴者に対しても、わかりやすく伝えています。
ニトリウチソト
ニトリのウチソトは、キャンプやBBQ、ガーデニングなど様々な手軽なアウトドアで使用する商品を紹介した動画コマースが公開されています。商品を利用するシーンに焦点をおくことで、購入後のイメージが湧きやすくなり、購買意欲を高める工夫がされています。
買えるAbemaTV社
「買えるAbemaTV社」はサイバーエージェントとテレビ朝日によって運営されているインターネットTV・AbemaTVが放映している通販バラエティー番組です。「ハンバイヤー」と呼ばれる販売員たちが、自分たちの本当におすすめしたい商品を仕入れから担当し、番組で販売する新しいスタイルのテレビショッピングです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、動画コマースについてご紹介致しました。
動画コマースを導入することによって販売チャネルが広がり、消費者の商品購入までのステップも省略することができます。
この記事がECサイトを運営する際に参考になれば幸いです。
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