ネットショップの始め方とは?開業までの6ステップやおすすめサービス6選もご紹介!
近年、企業から個人に至るまでネットショップへの注目はどんどん高まっています。令和2年7月に発表された経済産業省の調査によると2019年のBtoCーEC市場規模は19兆3609億円にも上り、前年の17兆9845億円と比較して7.65%も増えています。今後もさらに日本のECの市場規模は拡大していく傾向にあります。
そして、ネットショップ開業をかんたんにしたサービスの充実によって個人でネットショップを開業することがかんたんになりました。しかし、ネットショップの開業がかんたんになったと言っても、実際に商品を売って利益を出すには、対応すべき事柄がいくつも存在します。
そこで、この記事では開業方法や成功させるためのポイント、おすすめサービスなどについて詳しく解説していきます。
ネットショップは個人で開業できるのか?
現在ではスマートフォンやインターネットの普及によりECサイトで物を買うことは当たり前となりました。楽天やAmazonといった大手モール型ECサイトだけではなく、ネットショップ開業を簡単にできるサービス出現によって今やネットショップは個人でもできる時代といえます。
ネットショップ開業6ステップ
step①ネットショップで販売する商品を決める
ネットショップを開設するときには最初にこれから取り扱う商品を決めます。
どのような商品を取り扱うのかを決めるまでには、どのような人びとをターゲットとするのか、その商品によってターゲットのユーザーにどのような効果をもたらしたいのかも考える必要があります。
ネットショップで何を販売するか明確なイメージをつくることによって、仕入れの手段や半米戦略の立て方などショップ運営の軸となる部分もはっきりとしてくるのでここを考えることはとても重要です。
step②コンセプトとショップ名を考える
コンセプトを買っていするとは具体的に言うと、以下の3点について明確な基準を定めることを指します。
・「どんなものを売りたいのか」
・「どんな価値を提供したいのか」
上記のコンセプトを明確にすることでユーザーにとってもその商品を買うことで得られる効果が明確になり、売り上げにつながるショップを作れるようになります。
加えて明確なコンセプトは、自分のショップの仕入れるアイテム選びの基準やサイトデザインやPR戦略にいたるまで幅広く役立ちます。
コンセプトを考えるのと同時にネットショップの名前も決める必要があります。
ショップ名の付け方の重要なポイントは以下の2つです。
・検索されて一番上に出る名前か(SEO対策できるか)
ネットショップの名前はユーザーにショップの名前を覚えてもらうきっかけになる重要な項目です。コンセプトも反映させつつユーザーを惹きつけるようなショップ名を考えましょう。
step③どのネットショップ作成サービスで開業・開設するか決める
商品やお店の名前・コンセプトなどがある程度決まったら、次はネットショップを実際に開設するために、どのサービスを使うのかを考えていきましょう。
Webサービスを使用したネットショップの種類には以下の3種類があります。
・パッケージEC
・ショッピングカートEC
モール型ECとは、インターネット上にあるショッピングモールに出店するECサイトのことです。代表的なショッピングモールには、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」、「Amazon」などが挙げられます。
「集客」がしっかりできるかどうかで、ネットショップの売り上げが伸びるかが決まりますが、ショッピングモールの1番の強みは集客力です。Amazonや楽天、ヤフーショッピングなどの大手ECモールでは、まだ自社ブランドを知らないユーザーもたくさん訪れるためブランドの認知拡大には効果的なECサイトの種類です。
このようなメリットがある一方で、集客力に長けている一方で固定費などの費用が多くかかるという特徴もあります。加えてネットショップの拡張性やデザイン性は非常に限られたものになるので、自社の運用方法をECモールのテンプレートに合わせなければならない場合も存在します。
パッケージECとは、インターネット上に公開してあるECサイト構築用のソース高度を使用して制作するECサイトのことです。パッケージ型ECの特徴は自由に機能の拡張やデザインの変更を行える点にあります。一方でセキュリティ対策や機能の追加更新の維持費用など全体的なコストがかかるため、中規模以上のショップに向いている手法です。
ショッピングカートECは機能の追加更新やデザインなど運用面のコストや初期費用、月額でかかるコストなど全体的な費用をおさえてスタートするのにぴったりなサービスです。
特徴としてはコストをおさえられるというメリットがある一方でモールと違い、基本的には独自ショップとしてネットショップを運営するので集客機能がモールと比較すると弱いというデメリットがあります。
step④実際にネットショップを開設する
実際にンネットショップを開設するうえでまず最初にやるべきことは、ネットショップのデザインを決めることです。実際のお店でも内装やレイアウトの良し悪しが売上に影響するように、ネットショップのデザインもとても重要です。
ネットショップのデザインは、以下のことを意識して行います。
・ショップのコンセプトが伝わるデザインか
・操作しやすいデザインか
・スマートフォンにも対応したデザインか
サイトデザインが決まったら、次は商品をサイト上に登録していきます。
商品ページのクオリティは、ユーザーの購入にいたるまでの意思決定に対して非常に大きな影響力を持つためとても重要な項目です。
商品ページを作るうえでのポイントは以下の通りです。
・商品の説明文はできるだけ詳しく書く
・商品写真のクオリティや撮影方法にはこだわる
step⑤ネットショップの決済方法を導入する
次にネットショップの決済方法に何を導入するか決めます。決済方法としてよく利用されるのが、「クレジットカード」、「代金引換」、「コンビニ支払い」、「銀行振り込み」の4つの支払い方法ですが、近年では「インターネット決済」も利用できるネットショップが多く存在します。
できるだけ多くの種類の決済方法に対応できるようにしておくと、ECサイトの利便性が向上し売り上げにもつながりやすくなります。ユーザーが購入ページまで進んだのにサイトを離脱してしまう要因の1つとして、ユーザーが希望していた決済方法が使えないという点があげられるためです。
step⑥ネットショップの配送方法を決める
次にどの配送会社を選ぶかを検討します。配送は、商品の取引の中でユーザーと直接関わる重要な段階です。配送業者の質が悪いとユーザーにブランドの悪い印象を与えてしまうことにつながりかねません。そのため配送業者は慎重に選ぶ必要があります。
配送会社を選ぶポイントは以下の3つです。
・実績や信頼、国内のシェアがあるか
・料金以外の配送サービスの内容はどうなっているか
それぞれの合いそう業社によって得意としている分野があるため、ショップの商品や特徴と配送業者の分野に合わせて配送業者を使い分けることで配送料を抑えることができます。
実績や信頼、国内のシェアがあるかについては、商品を受け取る側のお客様は無名な配送業者では無事に商品が届くのか不安に思ってしまう可能性があります。そのため、実績のある配送業者を利用することがネットショップの信頼に繋がります。
料金以外の配送サービスの内容はどうなっているかについてはお客様に商品を配送でお届けするネットショップでは商品をベストな状態で届けることが何よりも大切です。そのため、料金も重要ですが、それだけで配送業者を決めずに基本業務以外のサービスや料金についても確認しておく必要があります。
ネットショップの商品仕入れ方法3選
メーカーから直接仕入れる
メーカーから仕入れる場合必要な分だけあらかじめ申請しておけば、基本的には仕入れを安定させることができます。また、メーカーと直接取引できるという点は、そのネットショップをある程度信用してくれている証にもなります。
オークションやフリマアプリを用いる
オークションやフリマアプリで商品を仕入れることも可能です。しかし、オークションサイトやフリマアプリでは「仕入れ価格に大きな変動が起こりやすく仕入れが安定しない」「確実に商品を仕入れるとは限らない」などのデメリットが存在します。
そのため、仕入れ在庫を1~2個増やしたいときに活用するのがベストです。
ネットの仕入れサイトを用いる
仕入れ専門のサイトを活用して商品を仕入れる方法です。大型の仕入れサイトであれば、ジャンルごとに仕入れる商品が分けられているため、商品を探す手間を省くことができます。
また、うまく活用することでフリマアプリやオークションを使うよりも安い価格で仕入れることが可能です。
未経験からネットショップ開業を成功させる方法
個人のネットショップ開業を成功させ、売上を向上させるための方法は主に2つあります。
ユーザーに安心感をもたらす努力をする
ECサイトユーザーにとってショップの情報は信頼に足るサービスかどうかを判断する重要な材料です。店舗であれば直接話をして人となりが伝わりますが、ECサイト内では販売者を確認することはできないため安心感につながりづらい傾向にあります。
そのため、なるべく販売者の情報を明示することが重要です。ユーザーに安心感をもたらすと考えられている項目は以下の4つです。
・問い合わせ先の明示
・営業時間の明示
・ショッピング利用ガイドなどの表示
サイト内離脱を減らす工夫を施す
サイトによって離脱要因はさまざまですが、ネットショップにありがちなサイト内離脱の要因は以下の通りです。
・商品の画像や紹介文がわかりにくい
・決済方法の表示がない
・後払い決済の導入が成されていない
・買い物かごボタンに工夫がない
・決済のステップ画像がない
・決済ページ、サイト内の文字やフォントが適したものになっていない
ネットショップで利益を出すためにも、以上の要因を踏まえてサイト制作を行いましょう。
無料のネットショップ構築サービス3選
BASE
BASEは東京のBASE株式会社が運営しているサービスです。HTMLやCSSを直接編集することができるので、テンプレートではなく自由なデザインのページを作りたい方におすすめです。
また、Instagramとの連携機能があるのでInstagramの投稿に商品をタグ付けして直接商品ページへ飛ばすことも可能になっています。
STORES
STORESはストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が2012年にスタートしたECサービスです。
「自分でつくれる本格的なネットショップ」と謳っており、BASE同様にECサイト制作の簡単さを強みにしています。また、集客ツールとしてnote for shoppingとの連携も可能になっています。
FC2ショッピングカート
FC2ショッピングカートはラスベガスのFC2,Inc.が運営しているサービスです。無料カートなのに商品登録数が無制限というところが魅力の1つです。
フリーページの作成が可能になっているので、ショップからの案内などのお知らせページを作りたい場合にも便利です。
有料のネットショップ構築サービス3選
Shopify
Shopify社は2004年にカナダで創業された世界シェアNo.1のECプラットフォームです。
世界175ヶ国100万以上のネットショップがShopifyで運営されています。2020年の新型コロナウイルスによるオンライン化の波もあり、Shopify導入数はさらに増加の一途を辿っています。
Shopifyは他のサービスよりも「ECサイト運営でできること」が多いのが大きな特徴です。ここではShopifyの特徴を4つの観点から紹介します。
①高い機能拡張性
Shopifyにはアプリがあり、ECサイトに様々な機能を追加することができます。アプリには無料と有料のものがあり、数は4100以上あるため、BASEやSTORESと比べて自由にECサイトをカスタマイズすることができます。
アプリを利用すれば、SNSとShopifyの連携やチャットボットの実装、予約販売なども可能になります。
②「決済機能」が幅広い
Shopifyの大きな強みのひとつとして「決済機能の多さ」があげられます。Shopifyで対応している決済方法は以下のとおりです。
その他にもクレジットカードと紐づけて決済をおこなう「Shopifyペイメント」と呼ばれる、Shopify独自のオンライン決済サービスもあります。このサービスを導入することで、取引手数料や入金手数料が「0円」になります。
③70種類を超えるテンプレートが用意されている
Shopifyでは「サイト制作」も簡単にできます。通常ECサイトを始める際、プログラミングやデザインを実装してサイト構築しなければなりません。
一方、Shopifyには70種類を超えるテンプレートが用意されており、その中から好みのテンプレートを選ぶだけで簡単にネットショップを開設できます。
また、テンプレートは適宜修正することができます。販売する商品のイメージに合わせたテンプレートを作ることでより商品が魅力的に見えるようになり、売り上げアップに期待できます。
④海外販売に強い
Shopifyは海外で誕生したサービスであり、全世界175ヶ国にて使われているので様々な言語や通貨・海外配送に対応しています。
ショップサーブ
ショップサーブは出店後に専任の担当者が付くなど、手厚いサポート体制が魅力です。また、Googleショッピングを利用できるサービスを提供しているため、検索結果へ商品を掲載できるチャンスがあり集客面に強い機能が備わっています。
MakeShop(メイクショップ)
MakeShopは使用できる機能が非常に多く、カスタマイズ性にとても優れています。メルマガ配信はもちろん、ユーザーの行動履歴に基づいたレコメンド機能やSNS連携機能、外部解析ツールのタグ管理など全651もの機能を備えています。
ネットショップ開業に必要な資金は?
①ショップ作成費用
ネットショップの作成方法はいくつかありますが、無料作成サービスを使えば0円でショップの立ち上げが可能です。しかし、ショップ作成を外注したり有料作成サービスを利用したりすれば、最大で百万円を超えることも考えられます。
②ドメイン取得費用
独自のドメインでネットショップを作成したい場合にはドメイン取得費用が必要です。ドメインの費用はドメイン名によって異なりますが、一般的な「.com」、「.net」なら年間1000円ほどが相場です。
営業許可申請費用
ネットショップで扱う商品の種類によっては、販売するための許可を取る費用がかかります。例えば中古品・リサイクル品を販売する際に必要なのが「古物商許可申請」です。営業所のある都道府県ごとに申請手数料として「1万9000円」がかかります。他にも、住民票や身分証明書などの費用として「1400円」程度が必要です。
このように商品の種類によっては販売するための許可費用が必要となるため、事前に調べておく必要があります。
ロゴなどのデザイン費用
ネットショップで使用するロゴなどのデザインを外注することもできますが、初心者でも簡単にデザインできるツールを使えば0円で済ませることも可能です。しかし、ロゴデザインを外注する場合は依頼先によって料金が大きく異なりますが、およそ10万円前後が相場となります。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はネットショップの始め方について開業方法や成功させるためのポイント、おすすめサービスなどを紹介しました。この記事がネットショップを開業する際に参考になれば幸いです。
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