ECサイトの作り方完全版!無料で作れる方法や作る上で参考になる本をご紹介します!
ECサイトには様々な作り方があります。
本記事ではECサイトの作り方と作る上での注意点、参考になる本などについて詳しく解説します。
ECサイトの作り方の種類
ECサイトは無料で作ることができるものと有料でベンダーに依頼するものとに分かれます。
プログラミングを用いて行える無料のECサイト作り方 ①フルスクラッチ
フルスクラッチ方式とはゼロから作り上げる方式であるため、最も自由にECサイトを作成することが可能です。具体的には、ZOZOTOWNやUNIQLOなどの大手企業がこのフルスクラッチ方式を採用しています。
フルスクラッチの最大のメリットは自社に完璧にあったECサイトの作成が行える点です。また、改善点がある場合にはすぐに改善を行うことができます。カート周りの改善などを迅速に行うことが可能なため、コンバージョンに繋がりやすいです。また、システムトラブル時などにもすぐに対応することができます。
フルスクラッチのデメリットはシステム開発にかかる費用が莫大である点とシステムがすぐに古くなってしまう点などが挙げられます。ゼロベースからECサイトを作成するため、莫大な費用がかかってしまいます。
また、実際に売り上げにつなげるためにはECマーケティングに精通したマーケターが必要不可欠です。そのため、実際に取り入れる場合には、ZOZOTOWNなど年商1000億円クラスで社内に優れたマーケターを確保できる企業に限られてしまいます。また、5年程度でECシステムをリニューアルしなければならないため、その点でも予算や人員などが確保可能な企業でなければなりません。
プログラミングを用いて行える無料のECサイト作り方 ②ASP
ASPは初期費用が非常に安く済むことが特徴です。BASEやSTORESなど無料で利用できるものもあります。有料のものでも月額数千円から数万円程度で利用可能です。また、システムも常に最新の状態を保つことが可能です。デメリットは、自社に合わせたカスタマイズを施せない点です。システム連携をすることができないため、発送などの作業を効率化することが難しいと考えられます。また、デザインも制限されている場合があります。
プログラミングを用いて行える無料のECサイト作り方 ③WordPress
WordPressはwebサイトを作成する代表的なCMSです。
WordPressのメリットは集客のしやすさです。SEO対策やブログ運用に秀でているプラットフォームのため、集客に適しています。また、管理のしやすい画面なども魅力の一つです。
WordPressのデメリットはシステムが古くなってしまうことです。WordPressはオープンソースの一種であるため、システムの老朽化などによってセキュリティが脆弱になってしまうことも注意しなければなりません。障害などが発生した場合は自社責任になり、顧客との信用問題にも関わってきます。
ベンダーに依頼するECサイト作り方 ① ECパッケージ
ECパッケージはベンダーがECシステムを開発しています。企業のニーズに合わせてシステムをカスタマイズし導入していくやり方が主流で、初期費用が数百万円かかるため、年商1億円以上の企業が導入するのが一般的です。
ECパッケージのメリットは、フルスクラッチに比べて低コストであるため、比較的容易に導入をすることが可能です。以前と比較してもECパッケージはフルスクラッチに機能が追いついてきているため、大きな差がありません。
ECパッケージのデメリットはシステムが古くなってしまった場合、リニューアルが必要になってまう点です。リニューアルを行わずに使い続けることは可能ですが、その場合、システムのセキュリティの脆弱性や、法令への対応など様々な問題が発生します。
そのため、カスタマイズが可能であり、更新によりシステムが古くならないクラウドECに流れが移行しつつあります。
ベンダーに依頼するECサイト作り方 ②クラウドEC
クラウドECとはクラウドサーバー上にECサイトを作る手法で、ECパッケージと同様にカスタマイズすることが可能です。中規模、もしくは大規模のECサイト作成に用いられることが多い傾向にあります。
クラウドECの大きなメリットはカスタマイズ可能であり、リニューアルの必要がない点です。クラウド上にECサイトを作成するため、システムが常にアップデートされます。そのため、ECパッケージと異なり、システムが古くなることはありません。
クラウドECにおける最大のデメリットは、自社サーバーにシステムを置くことが不可である点です。プログラムコードの開示もされていないため、自社もシステム開発に参加したい、もしくはプログラムの詳細について把握したいという個人や企業には向きません。
ECサイト作成における個人と企業の違い
ECサイトを作る上で、以下の二点について個人と企業では大きな違いがあります。
・人手
ECサイトを作る上で、最も気になるのは費用ではないでしょうか。企業などの大きい組織はある程度予算に余裕がありますが、個人の場合はそうではありません。また、人手も個人に比べて企業の方が多く人数を裂くことが可能です。個人に比べて企業の方が集客などのノウハウを持っているケースも多いです。
個人の場合のECサイトの作り方
個人の場合におすすめなものは、ASPです。
個人の場合や予算や人手など多くの面において、企業に比べ制限されています。
特に、これからECサイトを作り上げようという初心者にとって、初期費用は大きな課題になってくると思います。作成スキルがある場合にはオープンソースを利用して作ることも可能ですが、そのようなケースは少ないと思います。
現在、ASPには無料で登録可能なものもあります。代表的なものを挙げると「BASE」や「STORES」などです。有料のものでも月数千円になるので、他のものに比べると非常にお手頃な価格です。
デメリットとしてカスタマイズができない点や、デザインに縛りなどが存在する点がありますが、初期費用などの観点からもASPを使うことをお勧めします。
個人である程度予算がある場合には、専門の企業に作成を依頼するのも良いでしょう。
企業の場合のECサイトの作り方
企業の場合におすすすめなものは、システムがある程度拡充できるものです。
初期費用を安く済ませようとして拡充が効かないものを選んでしまうと、事業拡大により機能を拡充したい場合、システム変更に大きな労力とコストを裂くことになります。
そのため、将来の事業を見据えたシステム選びが重要になってきます。
また、オープンソースの場合にはセキュリティに特に注意が必要です。顧客情報が流出した場合には、信用問題になってしまいます。
ECサイトを作る上での注意点
サポートの有無
ECサイトを作る上で、サポートの確認は必須です。
特にオープンソースの場合、サポートデスクなどは存在しないため、問題が発生した場合には自身で解決しなくてはなりません。問題を自分で解決していくためにはスキルと知識が必要です。その他のプラットフォームでもどのようなサポートを受けることができるのか確認することが重要です。
不具合の責任の所在
ECサイト運営でバグや不具合が発生した場合の責任の所在についても確認が必要です。
フルスクラッチやオープンソースでは不具合やバグの際には自社責任になってしまうため注意しなければなりません。
また、ECパッケージも不具合などの際には自社で一時対応を行わなければなりません。
システムの更新
ECサイトを作っていく上で、システム更新も踏まえてプラットフォームを選ばなければなりません。
クラウドECなどはシステムが更新されていきますが、オープンソースやECパッケージは自動更新されません。
特に、オープンソースはカスタマイズしてしまうとシステム更新ができないケースがほとんどのためシステムが脆弱になってしまいます。セキュリティの面からもシステム更新については注意が必要です。
ECサイトを作る上で参考になる本
ここでは、ECサイトを作る上で参考になる本を紹介致します。
初心者がECサイトを作る際に参考になる本
企業や業態によって使用するECサイトは異なってくると思います。
しかし、ECサイトを作る上で基礎となってくることは基本的には同じです。
新人IT担当者のための Webサイト 構築&運営がわかる本
著者:池谷 義紀
出版社:技術評論社
PHPでECサイトを作る際に参考になる本
PHPでECサイトを作る場合のメリットは他のプログラミング言語に比べて比較的容易に習得できる点です。Web開発に特化した言語で、比較的初心者向けのものと言えるでしょう。
デメリットは、PHPはスクリプト言語のため、コンパイラ言語と比較すると処理速度が遅くなってしまいます。
気付けばプロ並みPHP 改訂版-ゼロから作れるようになる
著者:谷藤 賢一
協力:徳丸 浩
出版社:リックテレコム
JavaでECサイトを作る際に参考になる本
JavaでECサイトを作る際のメリットは使用しているプラットフォームに依存することなく使用することが可能である点です。OSがAndroidでもIOSでも対応することが可能です。また、PHPに比べて処理速度が速く、高いセキュリティを誇ります。大規模な基幹系システムからアプリケーションの開発まで様々な用途で用いられます。デメリットとしては、プログラミング時の制約が多く、習得するまでに多くの時間を必要とするため今すぐECサイトを作りたいという方には向いていないかもしれません。
すっきりわかるJava入門 第3版
著者:中山清喬・国本大悟
監修:株式会社フレアリンク
出版社:インプレス
まとめ
現代において、個人も企業もECサイトを作ることは以前に比べて簡単になりました。
様々な方法があり、多くの人がECサイトを作ることが可能です。
しかし、重要なことは自身の要望とマッチするプラットフォームの選定です。
制作会社に依頼する場合には、ニーズをきちんと汲み取りライティングやデザインのクオリティを担保してくれる会社選びが重要になってきます。ECサイトは企業イメージや売り上げに直結するものです。必要に応じて問い合わせを行い、信頼のおける会社を選定しましょう
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