ECコンサルタントとは?業務内容や選定時のポイントをまとめてみました
ECサイト事業者としての課題は日々増えていく一方なのではないでしょうか。
売り上げがなかなか上がらない、何をどう運営していいかなど、暗中模索の状態が続いている事業者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ECコンサルタントはそんな時に事業者の方の頼れる味方となってくれるはずです。
今回はそんなECコンサルタントについてお話しします。
01.ECコンサルタントとは
ECコンサルタントとは自社ECサイトや大手モールなどにユーザーアクセス数を獲得し、売上や利益率を向上させるための思案を提案する人材の事を指します。
ECコンサルタントとして活躍する人の多くは、元々大手ECモールでの経験やECサイトのスタートアップから手掛けたような実績を持つ人であり、専門的な知識や戦略を沢山ストックしています。
また、分析力の高い人材であるため、自社のECサイトを細分化して多方面から分析してくれます。
02.ECコンサルタントの必要性とは
ECコンサルタントがなぜ必要とされているか。
例えば、事業者がECビジネスへの認識を勘違いしているために生まれる『悩み』によってニーズが発生しているという例があります。
『とにかくお洒落なECサイトを構築すればユーザーが自然に入ってくる!』という事業者の方も少なくなく、開発や企画で手一杯になってしまい、運営や広告まで手が回らないというケースも多くあります。
ECサイト運営においてもちろんUIや商品のクオリティーなども大切ですが、それと同じくらい専門的なサイト集客に関する知識は不可欠です。
またUIなどサイトデザインにもリピート率や売上を上げるための施策があり、サイト集客全般の知識を必要とします。
ですが、この知識をインプットするためにはインターネット上だけではどうしても補ず、圧倒的な経験に基づく理論が重要であり、ECコンサルタントはその理論提供するため必要性を感じる事業者が多くあります。
03.ECコンサルタントの具体的な仕事とは
ECコンサルタントの業務には以下のような内容があります。
EC戦略を立案及び提案
ECサイトで販売する商品の内容やブランドコンセプトをしっかりインプットした上で、
どのような戦略がサイトの目的達成に最も適切かということを分析及び立案をし、
立てた戦略を提案していきます。
また、その戦略がどのような顧客層に最もリーチするか、商品販売における方向性は間違っていないかなども事業者の方と二人三脚で試行錯誤していきます。
ECサイト構築
提案だけでなく、ECサイトの構築もお手伝いもしくは一括受注をするコンサルタントも中にはいます。
構築は自社開発やASPなどの選択肢から最適なスタイルを選出し、検討していきます。ただ、実際のコーディングなどに関してはアウトソースする場合もあります。
SNS集客
ECサイトにおいてSNSを利用した広告は重要であることは周知の事実ではありますが、果たしてしっかりSNSを有効活用できているのでしょうか?
SNSは明確にトレンドを発信・受信する事ができるアプリケーションであり、簡単に導入できますが、使いこなすには経験や知識が重要となってきます。
また、最近ではECサイトとコネクトしやすくなったため、ECサイト事業者にとって良質な広告リソースとなっています。リアルタイムでのユーザー行動分析も行う事ができるため、SEOについて細分化して考える事も楽に叶います。
どんどん活用していきましょう。
SEO対策
グーグルなどの大型検索エンジンにてオーガニック検索で自社サイトが一位になると大きな影響をもたらします。また検索エンジンのアップデートは頻繁に行われるため、SEO対策もそれに付随して変化させていく必要があります。そのような業務もECコンサルタントが担っていきます。
サイト改善
SEO対策などによってサイト内のアクセス数を上げる事ができたとしても、
そこからコンバージョンに至る数を増やためにはまた別の施策を実践していく必要があります。その一つがサイト改善です。
サイト内の離脱率が多くある場合、UIや差し込んであるサムネイル画像がブランドコンセプトと解離していたり、ユーザーのニーズに適合していない可能性があります。
また、サイト内の視点誘導なども再検討を必要とする可能性もあるので、様々な視点から最適なサイト改善をしていきます。
メルマガ配信によって集客
ECサイトの顧客対象である層にリーチするようなメルマガを配信していきます。
メルマガもまだまだ集客の可能性があるツールであり、内容をしっかり固める事でコンバージョンにつなげる事ができます。
04.ECコンサルタントのメリット
ECコンサルタントのメリットは売上向上や無駄を省くという点にあります。
自社サイトを自分で見つめていても、なかなか欠点や課題は見つかりにくいものです。
サイト構築の際にリファレンスとしているサイトが正しいのかという判断も難しく、
実は初期の段階から方向性を見誤っていたというケースもあります。
また、広告を出していたとしてもそれは最適な広告出向先であるのか、広告費が無駄なのではないかなどコスト削減も視野に入れてより良いECサイト作りをしてくれるという点がメリットです。
05.ECコンサルタント選定ポイントはどこにあるのか?
選定ポイントは企業の規模感によって異なりますが、
はこちらです。
- 複数のチャネルに対応できる
- 店舗運営・経営を実際に行っている
- 体制や人材が豊富であり、スピーディーな対応をしてくれる
- コンサルティングの費用が月額10万程度
この4点は非常にどのタイプのECサイトにおいても言える事です。
費用に関しては対象となる企業の規模感にも左右しますが、コンサルティング費用は大体月額5~30万が相場です。特に中小企業の場合、10万程度に納めておく方が利益率向上をすぐ感じられるでしょう。
選定時のご参考にしていただけると幸いです。
06.ECコンサルタントの種類
では最後にECコンサルタントの種類を見ていきましょう。
オールラウンドECコンサルタント
ECに関する知識が多方面にあり、どんな業務でも任せられるECコンサルタントの事です。
ECサイト集客戦略立案やサイト構築・改善などを担っていきます。
大型モール特化型ECコンサルタント
モールにはモールの集客特性があり、競合が明確になるモール内で勝ち残るためのノウハウをアドバイスする役割があります。
その他EC全般の業務を受注するのは難しいですが、モールでの展開をお考えの事業者の方にはおすすめです。
越境EC特化型ECコンサルタント
EC時代とも言われている現代は、越境ECを展開する事業者の方も少なくありません。
米国や中国を始めとする世界各国ではECビジネスが日本よりも浸透している地域もあり、
商品種類・ブランドコンセプトによっては国内よりも売上を出せる場合もあります。
しかし、言語の壁や関税の問題など、越境EC特有の課題もあるためなかなか越境展開後も苦戦している方もいらっしゃいます。
そんな時こそ越境ECに特化したコンサルタントは活躍してくれるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ECサイトコンサルタントには様々な業務内容や委託のメリット・デメリットが存在しています。
より自社に適合する形でECコンサルタントをご検討してみてはいかがでしょうか?
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