Last Updated on 10月 4, 2021 by ART TRADING
楽天市場での売上最大化を図る効果的な施策として、楽天広告の利用があげられます。
しかし楽天広告の種類は多く、楽天広告の利用に踏み切れずにいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、楽天広告の種類やそれぞれの違い、掲載料まで詳しくご紹介いたします。
Contents
楽天広告事業とは?
楽天広告事業とは、楽天市場内に出品した商品に広告をつけることのできるサービスです。楽天広告を利用することで、自身のショップへの集客率を高めることができます。
楽天広告の最大のメリットは楽天市場を利用している顧客の購買データを元にした広告の掲載が可能であるという点です。
これによって、自身の商品に興味を持つであろう見込み顧客へのリーチを可能にします。
楽天広告には種類がある?それぞれの違いとは?
楽天広告には、大きく分けて3つの種類があります。それぞれの広告によって掲載方法や掲載場所、掲載にかかる費用が異なります。
以下では楽天広告の種類について、その特徴とともにご紹介いたします。
掲載系広告
掲載系広告とは多くのユーザーの目に止まる場所に掲載される広告のことで、楽天のトップページやジャンルトップページ、特集などに掲載されます。
掲載系広告は商品を広告として掲載するだけでは料金はかからず、ユーザーがその広告をクリッすると掲載料が課金されるシステムになっています。
メルマガ配信広告
メルマガ配信広告は楽天市場のユーザーに直接配信されるメールマガジンの中にバナー広告として掲載される広告です。メルマガ配信広告は、掲載系広告と同時に利用されることが多いです。
メルマガ配信広告のメリットは、自身の商品と関連性の高いジャンルに興味を持っているユーザーに、ダイレクトにリーチすることができる点です。
成果報酬型広告
成果報酬型広告は広告のクリックやクーポンの取得、商品購入など、成果に応じて費用が発生する形態の広告です。成果が出た場合にのみ広告の掲載費用が発生するので、広告に割く資金がない方や、広告運用初心者の方におすすめの広告形態です。
ここでご紹介した3つの楽天広告は、さらに6つの広告形態に分けることができます。
以下の章では、細かい楽天広告の種類について詳しく解説していきます。
【楽天の掲載系広告】種類・掲載にかかる費用とは?
掲載系広告には以下の2種類があります。
・特別大型企画
ここからは、それぞれの広告の特徴や掲載にかかる費用などをご紹介していきます。
楽天市場広告
楽天市場広告は楽天のトップページに広告が掲載されるので、商品の認知度やブランド認知度をあげることのできる広告形態です。
楽天のトップページとは、楽天サイトを訪れたユーザーが一番最初に通るページのことです。このような場所への広告の掲載によって、不特定多数のユーザーと接する機会を設けられるのが楽天市場広告の特徴です。
一方でターゲットを絞らずに配信するため、支払っている広告費用に対して、売上向上の効果を得ることが難しいという一面もあります。
加えて広告がトップページに掲載されるといっても、トップページのどこに掲載されるかは、商品の売れ行きや、広告掲載に対して支払っている金額などによって異なります。広告掲載の上位枠を獲得できなければ、なかなかユーザーに広告をクリックしてもらえないという可能性もでてきます。
費用は40,000円~120,000円と幅広く設定することができます。掲載料は掲載枠の場所や、掲載期間によって変動します。
また同じ広告枠でも、楽天スーパーセールの時期の広告は、商品が売れやすくなる分、大幅に費用が上がる場合もあります。
楽天市場広告を利用して商品の売上につなげるためには、広告掲載場などの試行錯誤に加え、予算の調整に気を付けながら運用を行っていく必要があります。
特別大型広告
特別大型広告は広告掲載費が多くかかるため、広告運用の予算に余裕があり、広告運用での売上向上実績がある会社向けの広告形態です。
特別大型企画は、その中でも大口予算枠と超目玉枠の2種類に分けることができます。
大口予算枠は、楽天スーパーセールやお買い物マラソンなどのキャンペーン期間中に、2,000,000円以上の広告枠を購入できる店舗だけが利用できる広告のことです。
超目玉枠は、楽天市場が行うイベントに協力できる店舗に対して付与される広告枠のことです。そのため広告費は一切かからず、無料の広告掲載ということになります。
例えば楽天スーパーセールの期間中には、楽天市場が店舗に対して「50パーセントオフなどの一定条件をクリアしている場合には広告枠に無料で掲載します」というオファーを出しています。このオファーを受け、条件を満たすことで広告枠に無料で広告を掲載してもらうことができます。
【楽天のメルマガ配信系広告】種類・掲載料とは?
メルマガ配信系広告は、別名「おすすめニュース広告」と呼ばれるものです。この広告は、楽天市場からユーザーに配信されるメールマガジンに掲載されます。
潜在的なニーズを持った特定の層にリーチすることができるという特徴を持つメルマガ配信系広告は、幅広い層にユーザーに見てもらえるという特徴を持つ掲載系広告と併用されることが多いです。
メルマガ配信系広告には、以下の2種類があります。
・店舗配信
ここからは、それぞれの広告の特徴や掲載にかかる費用などをご紹介していきます。
楽天配信
楽天配信とは、楽天の購買データをもとにユーザーの閲覧履歴などを分析し、ユーザーにおすすめできる商品の選定と、その商品の広告配信を行う広告形態のことです。
楽天配信を利用している複数の店舗の中から、楽天側がユーザーごとに購入の見込めそうな商品を売っている店舗を選択し、メールマガジンの作成と配信を行います。
楽天配信の費用は月額制で、月の予算は5,000円から設定することができます。クリック課金型なので、広告をクリックされてはじめて課金される仕組みになっています。
クリック課金の金額が予算を超過してしまった場合、超過分の広告費用は発生しないので、予算オーバーになるリスクが少ないのが楽天配信の特徴です。
店舗配信
店舗配信とは、既に商品を購入しているユーザーに対して、購入後のフォローアップや再購入を促すアプローチをする広告のことです。
ユーザーに対してのアプローチにはメールを使用します。メール自体は店舗が作成し、楽天市場が配信を行います。メール配信は既存の顧客の取りこぼしを無くす上で非常に効果的な施策です。
店舗配信も費用は月額制で、月に30,000円から予算を設定することが可能です。こちらも広告がクリックされるたびに課金されていく、クリック課金型の料金システムとなっています。
【楽天の成果報酬型広告】種類・掲載にかかる費用とは?
成果報酬型広告には、以下の3種類があります。
・クーポンアドバンス広告
・CPA広告
ここからは、それぞれの広告の特徴や掲載にかかる費用などをご紹介していきます。
RPP広告
RPP広告とは、楽天市場のサイト内におけるユーザーの検索結果に広告が掲載される、検索連動型広告のことです。RPP広告は、楽天市場内におけるリスティング広告のような役割を担っています。
ユーザーが検索したキーワードとマッチした商品についての、「商品名」「キャッチコピー」「商品説明」を楽天市場のシステムが自動で選んでユーザーが見ているサイト上に表示します。
RPP広告はSEOの知識を活かして行える広告運用なので、Webマーケティングなどの知識がある人にはおすすめの広告形態です。
費用は月額制で、月に5,000円という低価格から始めることができるのがRPP広告のメリットです。また、料金システムは広告がクリックされた際に課金されるクリック課金型です。
楽天CPA広告
楽天CPA広告とは、ユーザーが広告をクリックして720時間以内に発生した、広告経由での売上に対して、20%の費用が発生するというものです。CPAとは「Cost Per Action」のことで、つまり顧客が商品の購入に至るまでにかかったコストを意味しています。
他の広告形態と異なり、広告を掲載するための細かな設定が必要ない分、比較的簡単に広告を掲載することができます。その一方で、広告を掲載する際にはショップ内のすべての商品が広告の対象となってしまいます。
そのためユーザーが広告をクリックしてから720時間以内にそのショップで購入したすべての商品は、その商品自体が広告に載っていたかどうかにかかわらず、課金の対象となります。
このことから楽天CPA広告を利用する際には、広告として表示したい商品以外は、場外商品として登録しておく必要があります。
クーポンアドバンス広告
クーポンアドバンス広告とは、2017年1月より開始した「パーソナライズ型クーポン付き露出広告」のことです。
店舗が商品と値引き予算額を設定すると、楽天が自動で最適な値引き価格を予測し、クーポンを発行します。そのクーポン情報を広告として掲載することによって、購入意欲の高いユーザーにアプローチしてくれます。
クーポンアドバンス広告の費用は、広告が表示されるだけでは発生せず、クーポン発生数に応じて費用が発生する成果報酬型広告です。クーポンは広告がクリックされた時点で発生します。その費用は1クリック(1クーポン)40円です。
安い単価で始めることができるのがクーポンアドバンス広告の特徴ですが、クーポンが使用された際の割引にかかる資金は、店舗側が負担します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、楽天広告についてご紹介致しました。
楽天広告には複数の種類があります。それぞれの広告形態の掲載にかかる費用や、いつ課金されるのか、広告の掲載の形式は広告の種類によって異なります。
どの楽天広告を利用するかは、自身のショップの売上から広告運用に割ける費用を計算しつつ、慎重に検討していく必要があります。
この記事がECサイトを運営する際に参考になれば幸いです。
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