Last Updated on 10月 4, 2021 by ART TRADING
楽天市場は1997年にスタートして以来、モール型ECサイトとして日本のEコマース市場をリードし続けています。その規模の大きさから、他のECサイトと比較しても楽天市場は圧倒的な集客力を誇っています。出店をしてみたいと思っている事業者様も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、楽天市場の開店方法、出店審査の流れ、出店費用などについて詳しく解説いたします。
Contents
楽天市場での出店にかかる費用は?3つの料金プラン
楽天市場では商品の出品数や、目標月商額に応じて3つの料金プランが用意されています。
ネットショップ運営が初めての事業者様や、楽天市場の運営を開始してから一年目の目標月商額が140万円以下の事業者様にお勧めなのが「がんばれ!プラン」です。目標月商額が140万円以上の事業者様には、より多くの商品を出品することのできる「スタンダードプラン」、または「メガショッププラン」がお勧めです。
・3つの料金プラン
がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン | |
月額出店料 | 19.500円/月 | 50,000円/月 | 100,000円/月 |
システム利用料 | 月額売上高の3.5%~7.0% | 月額売上高の2.0%~4.5% | 月額売上高の2.0%~4.5% |
登録可能商品数 | 5000商品 | 20,000商品 | 無制限 |
出店とは別にかかる利用料
以上でご紹介した出店のプラン料金とは別に、全プラン共通でかかる利用料があります。システムサービス利用料金と決済サービス利用料金です。これによって、楽天市場のモールの安全性の向上やショップのアフェリエイト広告管理、楽天市場の集客力を保つために必要なサービスを提供しています。
楽天市場で出店するには?開店までの流れ
様々な料金プランや充実したサービスを提供している楽天市場なら、自社のみでの集客力に不安を感じている企業・ショップの方々でも安心してご利用いただけます。
以下では、実際に楽天市場へ出店する際の4つのステップについてご紹介いたします。
1.まずは公式Webサイトからお申込み。書類審査を受ける
まずは楽天市場出店の公式ホームページの「出店申し込みボタン」からお手続きをスタートします。Webサイトでの資料請求後、楽天市場側との電話面談や訪問での打ち合わせを実施します。会社の情報や、運営の責任者情報などをもとに作成した基本書類の審査通過後、RMSアカウントを作成します。
2.RMSアカウントを開設し、利用開始
最初のお手続きから2~4週間程度でRMSアカウントの利用を開始できるようになります。このRMSアカウントで楽天市場の管理画面にログインします。RMSカウントとは、「Rakuten Merchant Server」の略で、楽天市場の店舗運営システムのことです。
3.ショップづくりと開店前審査を受ける
楽天市場の店舗運営システムにログインすることができたら、次にショップづくりです。RMSを利用してショップページを作成、決済や配送について設定を行い、開店準備を整えます。その後RMS内で楽天側にオープン審査受験の申請をします。開店準備と審査であわせて2週間から3ヵ月ほどの期間をみておくと安心です。
なお、オープン審査を受けるには以下の条件をすべて満たしている必要があります。
・楽天からの振込口座の登録
・楽天への自動振替設定口座の登録
・配送に関する設定
・商品登録
・カテゴリーページの作成
・看板画像の作成
4.審査が終了したら運営スタート!
オープン審査が終了したら、いよいよショップのオープンです。実際にお客様から注文が入り、代金のやり取りもできるようになります。楽天のシステムを利用しつつ試行錯誤絵を繰り返し、ショップの売上を伸ばしていきましょう。
楽天出店審査は厳しい?個人出店で審査に落ちる理由とは?
楽天市場のオープン審査は、一般的に他のECモールと比較しても厳しく、ハードルが高いといわれています。ただし、楽天市場が大事にしているポイントと、ショップとして楽天市場の定めている条件をみたしていれば決して落ちる審査ではありません。
審査に通るために押さえて置くべき点は二つのみ。一つ目は楽天市場は「クオリティー」を大事にしていること、そして二つ目は、審査は書類審査とオープン審査の二回実施されるということです。
2017年以降、楽天市場ではサイト内で取り扱う商品の品質向上を図ったことにより、少しでも怪しいと思われる企業やショップは、全てはじかれるようになってしまいました。
このように高い品質の商品を求めている楽天市場では、出店する際にすでに実店舗である程度の売り上げをあげていることや、自社ネットショップをもっていることなどが大きなアドバンテージとなります。これは「すでに実績を持っている」というアピールになるためです。
また、ショップのなかで扱おうとしている商材によっては、書類審査の段階で商材取り扱いについての免許の提示が必要となります。オープン審査が実際にショップを開店するにあたり問題がないかを確認する役割であるのに対し、書類審査はそもそも楽天市場への出店が認められる事業であるか、信頼のできる事業であるかを審査される重要なステップです。
提出を求められる書類の種類は、申し込んだショップ・企業によって異なります。多くの書類を準備する必要がありますが、記入漏れ、提出漏れのないように気を付け、確実に審査に通るように準備をしましょう。
個人出店で審査に落ちる理由とは?
楽天市場は商品の高い品質を求めているので、個人として出店しようとしている方々には非常に出店のハードルが高いプラットフォームとなっています。
個人としての楽天市場への出店が難しい理由として、副業としての出店ができないという点があげられます。楽天市場に出店をする場合には、個人事業者としての開業届け、もしくは法人登記が必要となります。つまり、開業届を提出していない「副業目的のサラリーマンや主婦では出店ができない」ということです。
しかし、個人事業主として開業し、しっかりとした商品の販売実績などがあれば、個人規模での楽天市場への出店も不可能ではありません。楽天市場の出店料は、個人・法人ともに一律なので、慎重に料金プランを選定しましょう。
また、法人であっても取り扱いが楽天によって禁止されている商材を取り扱っている場合、扱っている商材が明確にされていない場合、まったく知名度のないブランドの場合には、審査を通過することができません。
不安な方には楽天出店審査代行、出店代行サービスがおすすめ
楽天市場には出店にあたり、新規にショップを出店する際のコンサルタントや、オープン審査のサポートもしてくれる店舗オープンアドバイザーなど、さまざまなサポートサービスが存在します。
それらのサービスを使用しても出店作業に不安がある場合には、出店審査の代行、出店代行を行ってくれる業者の利用を検討するのも一つの手です。
ベイクロスマーケティング株式会社では、実際に楽天市場での出店代行から、出店審査の代行、広告の運用サポートなども行っています。
ベイクロスマーケティング株式会社は、顧客ひとりひとりのショップを「売れる楽天店」にすることを目標としています。楽天市場への出店の一連の流れから、出店後の商品登録や商品撮影、広告施策の提案などを行います。
楽天市場で失敗しないサイトの運用方法とは?
ネットショップで効率的に売上を作っていくためには、ECマーケティングの考え方を用いてPDCAサイクルを回していくことが必要です。PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善していく手法のことです。
楽天市場内で、このPDCAサイクルを効率的に回していく方法として、RMSを用いて分析を行うという方法があげられます。RMS内には「店舗カルテ」というショップの分析レポートを見られる画面があります。そこではショップへのアクセス人数、転換率、客単価を見られるだけでなく、新規顧客とリピートの割合や、流入経路、よく売れている商品などのデータを見ることができます。
さらにはPCとスマホどちらの端末からより多くアクセスされているのかなども調べられるので、ご自身のショップの顧客に適した施策を模索するのに役立ちます。ショップは、それを開店した時点で完成するわけではありません。ショップオープン後も油断せず、そこでの売り上げや顧客のアクセスデータを分析し、常に運営方法を改善していくことで失敗を防ぐことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事では楽天市場への出店方法についてご紹介致しました。
楽天市場に出店をするまでには、複雑なステップを踏まなければなりません。しかし一度出店できてしまえば、大手ECサイトだからこその集客力や、RMSサービスなどを利用することで十分な売上を見込むことのできるサービスです。
この記事が楽天市場へ出店をする際に、お役に立てば幸いです。
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