Last Updated on 9月 16, 2021 by ART TRADING
Amazonマーケットプレイスというサービスをご存じでしょうか?Amazonのプラットフォームを活用できる出品サービスなのですが、あまり馴染みがなく不明な点が多いと思います。今回は、Amazonマーケットプレイスの手数料や出品、解約方法や、Amazonマーケットプレイスの特徴についてご説明します。
Contents
- 1 Amazonマーケットプレイスとは?
- 2 Amazon公式出品者とAmazonマーケットプレイス出品者の見分け方
- 3 Amazonマーケットプレイス利用の注意点
- 4 Amazonマーケットプレイスを使用する際のメリット
- 5 Amazonマーケットプレイスの出品にかかる手数料
- 6 Amazonマーケットプレイスに出品するには
- 7 Amazonマーケットプレイスの返品・キャンセル方法
- 8 Amazonマーケットプレイス保証とは?
- 9 Amazonマーケットプレイス保証の申請方法とは?
- 10 Amazonマーケットプレイスから不明な請求があった場合の対処法
- 11 Amazonマーケットプレイスで注文履歴の確認・変更を行う方法
- 12 Amazonマーケットプレイスの解約方法
- 13 まとめ
Amazonマーケットプレイスとは?
皆さんAmazonはご存じだと思います。Amazonマーケットプレイスとは、Amazonが提供するECプラットフォームのことです。個人でも法人でも出品者となることができ、また、出品者は新品のみならず、再生品・中古商品・コレクター商品等も販売が可能です。
出品者はマーケットプレイスを使うことで、Amazonの顧客にアピールすることができます。また、Amazon側にとっても在庫の仕入れを行わずに販売の拡大が行えるというメリットがあります。
新品のみならず中古の商品も販売できるので、通常価格よりも安価での購入も可能です。Amazon.comが出品・配送する商品と比べると信用度は低くなってしまいますが、「Amazonマーケットプレイス保証 」というフォロー制度もあります。
Amazon公式出品者とAmazonマーケットプレイス出品者の見分け方
Amazonでショッピングをしているユーザーには、Amazonが出品した商品とマーケットプレイスを利用した出品者の商品が並んで見えています。ここでは、Amazonサイト内での出品者が、どう見分けられているかをご紹介します。
Amazonの商品ページには、カートボタンの下あたりに「出荷元」と「販売元」の二つの記載があることがほとんどですが、Amazonが出品者の場合はこのように「Amazon.co.jp」となっています。この表記がなくても、「この商品はAmazon.co.jpが販売、発送します。」との表記があればAmazon出品の商品です。逆にマーケットプレイスの出品者の場合だと、「販売元」の欄が必ずそのショップ名です。
マーケットプレイスの出品者には2種類のタイプがあります。販売も発送も出品者が行うタイプと、販売は出品者ですが商品の在庫はAmazonの倉庫にあり、注文が入るとAmazonが発送を行うタイプです。前者の場合は、出荷元・販売元の両方がショップ名になります。後者であれば、出荷元がAmazon.co.jp、販売元がショップ名です。
※違う表記もあります。
「この商品は○○(ショップ名)が販売、発送します。」
「この商品は○○(ショップ名)が販売、amazonが発送します。」等
Amazonマーケットプレイス利用の注意点
Amazonとマーケットプレイスではプラットフォームは同じですが、いくつか異なる点があります。
Amazonマーケットプレイスの支払方法
Amazonといえば、クレジットはもちろん、コンビニ・銀行振り込みやネットバンキング払いなど、カスタマーファーストに基づき利用者に不便が無いよう様々な支払い方法に対応しています。しかし、マーケットプレイスでは全ての出品者に共通で利用可能なのは「クレジットカード支払い」と「Amazonギフト券、Amazonショッピングカード」の二種類です。
しかし、出品者によってはAmazonと同じような支払い方法が用意されていることもあるので一概には言えませんが、可能な支払方法についてページになんの記載も無いような場合は注意が必要です。
Amazonマーケットプレイスの送料
送料についても、Amazonの出品とは違いマーケットプレイスの出品者が決定するので様々です。プライム会員対象の送料無料サービスなども、購入時に選択できなければ対象外なので注意しましょう。お急ぎ便なども選択できないか、あるいはマケプレお急ぎ便として有料サービスとなります。
Amazonマーケットプレイスを使用する際のメリット
Amazonが出品している商品と異なる点があり少し不便な場合もありますが、それでもマーケットプレイスを利用するメリットもございます。
Amazonの莫大な集客力
Amazonでは月にデスクトップで約1,000万人以上、 モバイルでは約 4,000万人以上の訪問者が存在すると推計されています。ECサイトの運営において重要な集客という点から見ると、とても魅力的なサービスといえるのではないでしょうか。もちろん、Amazon内でのショップへの集客も重要ですが、0からのスタートではないという点は強みです。
FBAサービスを利用できる
FBAとはFulfillment By Amazonの略です。これは、出品者が商品をAmazonのフルフィルメントセンターに預けておくことで、注文が入ってからの処理や梱包、配送までAmazonが代行してくれるというサービスです。これにより初心者でも出品しやすく、初期投資も減らせます。業務の負担軽減に繋がるのみでなく、カスタマーサービスやAmazonプライムの対象商品になるなどのメリットもあります。
さらに、専任スタッフの電話・メールでのサポートや、出品について基礎から学べるオンライン講座、ショップの分析レポートなど様々なサービスも用意されています。
Amazonマーケットプレイスの出品にかかる手数料
マーケットプレイスの出品プランには、大口出品と小口出品の二つがあります。大口出品では、月額4,900円の固定費用が設定されていますが、大口出品プランでは多様な決済プランや分析レポートの利用など、小口出品プランでは利用できないサービスがあり、毎月50点以上の商品を販売する方におすすめのプランになっています。
小口出品プランでは、いくつかのサービスが対象外になりますが、月額無料で初期投資不要という点で毎月50点未満の出品で比較的小規模な展開を想定する方にお勧めです。支払いが必要なのは、購入された商品ごとに100円の手数料と販売手数料のみです。
細かい販売手数料は、商品のカテゴリーによって異なりますが、基本的には商品代金の総額(配送料、ギフト包装料を含む)の約8~15%です。商品ごとに最低販売手数料30円が定められているものもあります。メディア商品に関しては、注文成約時に販売手数料と別に成約料がかかります。本は80円、ミュージック、ビデオ・DVDは140円となります。
参考:Amazon「出品にかかる費用」
Amazonマーケットプレイスに出品するには
Amazonマーケットプレイスの出品者になるには、こちらのページAmazon出品用アカウントを登録する必要があります。登録の際には提出・入力する情報は、法人の場合と個人事業主の場合で異なります。
アカウント担当者情報
顔写真入りの身分証明書
(パスポートまたは運転免許証)
クレジットカード情報
各種明細書
法人のみ
会社情報
法人番号
登記簿上法人名(ローマ字・日本語)
本社所在地 (住所)・郵便番号
店舗名(個人事業主の方も必須)
参考:Amazon「本人確認手順」
必要な書類や情報をそろえることができたら、こちらのページからAmazon出品用アカウントの登録を行いましょう。
出品者・クレジットカード・ストアの情報の入力と、書類のアップロードを済ませ、[送信]をクリックします。審査には3営業日程かかります。審査結果が登録したEメールに届けば登録は完了です。
Amazonマーケットプレイスの返品・キャンセル方法
商品出荷前のキャンセル
Amazonマーケットプレイスで商品を注文したユーザーは、発送プロセスに入る前であればキャンセルをすることが可能です。
ユーザーから「Order cancellation request from Amazon customer… (Amazonのカスタマー XXXX 様から注文キャンセル依頼のご連絡) 」という件名のキャンセル依頼が届いた際には、[注文管理]または[注文キャンセル]のフィードから、[アクション]>[注文キャンセル]をクリックしてキャンセルが可能です。注文のキャンセル処理後は、自動的にユーザーへキャンセル通期のEメールが送付され、注文状況も更新されます。購入者への商品代金請求もございません。
商品出荷後のキャンセル・返品
商品が既に出荷済みであったり、キャンセルに失敗したりといった場合には、ユーザーは一旦商品を受取、その後返品依頼が可能です。
出荷後にキャンセル依頼が届いた場合は、商品が配送中であることと、返金を行うために商品到着後は返品を行って欲しいという案内をしましょう。
在庫切れによるキャンセル
また、出品者側から在庫不足などの理由で注文のキャンセルを行うこともあります。
そういった場合には、ます出品者側で注文をキャンセルします。
[注文管理]から該当注文を見つけて、上述と同じように[アクション]>注文キャンセル]をクリックします。その時に、注文キャンセルページでキャンセルの理由として「在庫切れ」を選択してください。すると、ユーザーへ在庫切れによるキャンセルの通知が送付されます。購入者へキャンセル依頼の送信をお願いする必要はございません。
Amazonマーケットプレイス保証とは?
Amazonマーケットプレイスでは、ユーザーの返品/返金や出品者とのトラブルをサポートするためのAmazonマーケットプレイス保証というサービスがあります。
ユーザーからAmazonへストアについてのクレームやAmazonマーケットプレイス保証申請が入った際には、Amazon出品用アカウントの健全性悪化や最悪の場合過失が認められればアカウント自体の停止の可能性があります。商品発送の遅延や低評価レビューの増加なども、アカウントの健全性に悪影響を及ぼすのでストアの運営に十分注意しましょう。
Amazonマーケットプレイス保証の申請方法とは?
アマゾンマーケットプレイス保証を利用するには、アマゾンマーケットプレイス保証へ申請を行う必要があります。
申請の手順は以下の6つのステップから成ります。
1.Amazonサイトの注文履歴へ
2.「Amazonマーケットプレイス保証を申請」をクリック
3.申請理由を選択
4.追加情報を入力して、「Amazonマーケットプレイス保証を申請」をクリック
5.Amazonマーケットプレイス保証の申請が完了
6.Amazonから「Amazonマーケットプレイス保証の申請を受け付けました」というメールが届く
Amazonマーケットプレイスから不明な請求があった場合の対処法
Amazonマーケットプレイスから、以下のような項目が原因でどの商品に関する請求なのかが不明な請求が届く場合があります。
・最近キャンセルまたは変更した注文に関して、クレジットカード承認 に伴う請求が行われていく
・家族、友人または同僚が本人のクレジットカードを利用している
・お取り寄せ商品またはご予約商品が発送されている
・ギフトとして注文した商品が発送されている
・別のアカウントで注文している
万が一Amazonマーケットプレイスから不明な請求があった場合には、注文した商品の配送状況や過去の注文履歴を確認して原因を突き止めましょう。
Amazonマーケットプレイスで注文履歴の確認・変更を行う方法
注文履歴の確認・変更はアカウントサービスの「注文履歴」から確認することができます。また同じ画面では未発送の注文のお届け先住所、お支払方法、ギフトオプションなどを確認、編集できます。
注文の確認・編集をするには以下のステップを踏む必要があります。
1.アカウントサービスのページから注文履歴を表示します。
2.表示または編集を行うご注文の右側に表示される注文内容の表示と変 更を選択します。
3.変更する項目の欄にある「変更」を選択します。
4.画面の指示に従って進み、情報を変更します。
Amazonマーケットプレイスの解約方法
Amazonマーケットプレイスのアカウントでは、一度解約するともう一度そのアカウントでの出品は不可能になってしまいます。Amazonマーケットプレイスのアカウント解約の際の注意点は以下の通りです。
解約時の注意点
・未出荷の商品の発送、返金処理など、購入者とのやり取りを終わらせておく
・FBAを利用した在庫がある場合は、在庫の返送/廃棄の依頼をする
・最後の販売による支払いを受けるための銀行口座が登録されているかの確認
Amazonマーケットプレイスのアカウントを解約した場合は、その後一切ログインすることができなくなります。注文履歴の確認やAmazonマーケットプレイス保証申請への返答もできません。アカウント解約以外にも、商品の出品を取り下げてアカウントは維持しておくことができる一時出品停止も可能ですので、必要に応じて使い分けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Amazonマーケットプレイスは最大手ECモールのAmazonが運用していることもあり、システムや集客力がしっかりしています。しかし、Amazonのカスタマーファーストの精神からか、悪質な嫌がらせを行うカスタマーから出品者を守る仕組みは不十分なようです。この記事がECサイト運営を行う方の、お役に立てば幸いです。
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