Last Updated on 9月 16, 2021 by ART TRADING
直帰率はWEBページのデータを分析し、問題を解決していく重要な指標の一つです。直帰率を改善することはページの費用対効果を上げることに繋がります。そこで本記事では、直帰率の意味や直帰率が高い原因、直帰率を下げるための方法ついて解説いたします。
Contents
直帰率と離脱率とは?2つの違いをわかりやすく解説します。
直帰率は英語で「Bounce Rate」といい「初めてサイト内のページに訪問した後に、サイト内の他のページに行くことなく、そのサイトから離れた割合」を指し、離脱率は「そのページの訪問者のうち、そのページを最後に離脱した訪問の割合」を指します。
直帰は離脱の一部で、サイト内で1ページしか見ずに離脱した場合を特別に直帰と呼びます。直帰率と離脱率は違いがわかりにくいですが、このように直帰と離脱の違いを把握しておけば、この2つの用語は混同しにくくなります。
直帰率の計算方法
先ほど説明した通り、「直帰率」は訪問数全体のうち、直帰となった訪問数の割合を示す数値です。そのため、直帰率は以下の方法で計算します。
直帰率が高い際に考えられる原因とは?
直帰率が高い場合に考えられる原因は複数あります。主に「ユーザーのニーズとコンテンツの不一致」「ページの読み込みが遅いこと」「次に何をすれば良いかが明確でないこと」の3つが挙げられます。
この3つの原因が1つでも当てはまってしまうと、直帰率が高くなることがあるので、直帰率が高くなった時はこれらに注意しましょう。
直帰率の目安値
直帰率を改善していく上で、「どのくらいの直帰率なら正常なのか?」と気になる方が多いと思います。一般的に直帰率の目安は40%と言われています。しかし、直帰率はサイトの流入状況やページの構成によって大きく異なります。
そのため、明確な直帰率の目安は存在しません。40%という目安はサイトの流入状況やページの構成を加味していないものなので、そのページの直帰率が40%より高いからと言って、改善すべきサイトであると決め付けるべきではないです。
直帰率を改善すべきページとは?
先ほど記述したように、直帰率の目安は存在せず、直帰率の目安と比べるだけで、改善すべきページを見つけるのはおすすめできません。そこで直帰率の目安と比べるのではなく、直帰率とページ内滞在時間を関連させると、適切に直帰率を改善すべきページを見つけることが期待できます。
具体的には直帰率が高く、平均滞在時間がサイト平均よりも短い場合には直帰率を改善することを推奨します。コンテンツや広告の内容がユーザーのニーズと合致していないことが考えられます。
直帰率を下げるための2つの改善方法
先ほど、改善すべきページの特徴を解説いたしました。その特徴に当てはまったページはここで紹介する「直帰率を下げるための2つの改善ポイント」を参考にして直帰率を改善していきましょう。改善ポイントとしては「コンテンツの長さを意識する」「ユーザー目線でページを作成する」の2つが挙げられます。
「コンテンツの長さを意識する」
ページが長すぎる場合は、直帰率を上げる可能性が高いです。必要な情報だけをページに掲載するように心がけます。また、画像や動画などを使用して、文字だけにぜずにユーザーが見てて飽きないページ作りをしていくと直帰率を下げることが期待できます。
「ユーザー目線でページを作成する」
ユーザ目線でページを作成することで直帰率を下げることが期待できます。ユーザーの性別や年齢といった基本属性はGoogleアナリティクスのレポート画面から「ユーザー→ユーザーの分布→サマリーレポート」で確認することができます。
また、ユーザーがどんな目的で訪問しているかもGoogleアナリティクスのレポート画面から調べることができます。
このようにして、ユーザーの情報を把握して、ユーザーの基本属性やページ閲覧の目的にあった広告の内容やページを作成することで直帰率を下げることが期待できます。
直帰率が低すぎる際に考えられる原因とは?
直帰率は低ければ低いほど良いというわけではありません。直帰率が10〜20%のように極端に低い場合はGoogleアナリティクスの設定に不備があることが考えられます。
主な原因はGoogleアナリティクスの計測用のタグが同じページに複数個設置されていることが考えられます。本来同一のプロパティIDのGoogleアナリティクスタグは1つのページに1つ設置されるべきものです。重複貼りが発生しているページでは1回で複数のGoogleアナリティクスが読み込まれるので、実際は1ページビューであるところを2ページビューとして計測されてしまいます。
ユーザーがそのページに訪問した段階で2ページビューとして計測されているため、ユーザーが直帰したとしても、Googleアナリティクス側は直帰していないと判断してしまいます。そのため、直帰率が極端に低くなってしまいます。
Googleアナリティクスの設定の不備が気になる方はアクセス解析ツール「アナトミー」で設定状況を確認するのをおすすめします。
業界ごとの直帰率の平均値
業界ごとの直帰率の平均値としては以下のようになります。
業界 | 直帰率の平均値 |
金融サービス | 53% |
コンピュータソフトウェア | 61% |
病院・ヘルスケア | 55% |
ヘルス・フィットネス関連 | 63% |
医療機器・医薬品 | 55% |
(出典:BRAFTON 2017 CONTENT MARKETING BENCHMARK REPORT)
まとめ
本記事では、直帰率について解説いたしました。
ページを見直す場合、直帰率が低すぎる原因や直帰率が高い原因を適切に把握し、本記事であったような改善を行っていくことが重要です。
今後、直帰率に関して問題点が出てきた場合、本記事を参考にしていただければ幸いです。
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