Last Updated on 10月 7, 2021 by ART TRADING
ネットショップといってもその種類は様々です。ネットショップを始める場合には、多くのサービスの中から自社にあったものを選ばなければなりません。無料で始められる物から多額の費用が掛かるものまで様々なサービスがあります。この記事では多くあるサービスを比較し、ご紹介致します。
Contents
ネットショップサイト売上ランキング
近年、スマートフォンの普及やインターネットの普及に伴い、オンラインで商品を購入する人が増加しています。また、新型コロナウィルスによる巣ごもり消費により今後も増加することが予想されています。
野村総合研究所は日本のBtoC市場におけるEC市場は2017年度が約18兆円で2023年度までに年率6%~7%程度成長すると推測しています。
では、現状、どのような企業が売上を伸ばしているのでしょうか。
順位 | 企業名 | ジャンル | 売上高(億円) |
1 | アマゾンジャパン | 総合 | 1,744,300 |
2 | ヨドバシカメラ | 家電 | 138,559 |
3 | ZOZO | 衣料品 | 125,517 |
4 | ビッグカメラ | 家電 | 108,100 |
5 | ユニクロ | 衣料品 | 83,200 |
(参照:月刊ネット販売「ネット販売白書」)
ランキングは日本国内における2019年度のECサイト売上高に関するものです。
マーケットプレイス型ECモールであることから、自社単体ECサイトに分類されるアマゾンジャパンが圧倒的な売上高を誇っています。
2位と4位には家電製品を取り扱う企業が、3位と5位には衣料品を取り扱う企業がランクインしています。家電製品や衣料品はネットショップと相性が良く、商品の特性によっても売上は左右されます。
ネットショップの種類
ネットショップを開業すると言ってもその種類は様々です。この記事ではネットショップを開業する際によく使われる「モール型ECサイト」と「ショッピングカートASP型」を中心にご紹介致します。
①ショッピングモール型
ショッピングモール型のネットショップとは、多数の企業のECサイトが集まったインターネット上の仮想的な商店街のことを指します。「Amazon」や「楽天」がその代表例です。
ショッピングモール型のネットショップを開設するメリットとしては「集客力が強いこと」「消費者の購買意欲が高いこと」「ユーザーからの信頼が高く、購入に繋がりやすいこと」が挙げられます。
一方デメリットは「出店費用や販売手数料が高いこと」「価格競争が厳しいこと」「店舗の名前を覚えてもらい辛いこと」「規約による制限が厳しく、ブランディングを行うのが難しい」などが挙げられます。
②ショッピングカートASP型
ショッピングカートASP型とはショッピングモール型とは違い、自社独自のECサイトを構築することを指します。ECモール型が商店街の加盟店であるとするならば、ショッピングカートASP型は路面店に該当します。
ショッピングカートASP型でネットショップを開設するメリットとしては、「初期費用や月額費用が低コストで抑えられること」「自由度が高く、自由にブランディングが出来ること」「サイトの構築が簡単なこと」が挙げられます。
一方デメリットは「集客を自社で行う必要があること」「専門知識やサービスの外注が必要になる可能性があること」が挙げられます。
無料でECサイトを開設できるネットショップの比較!
ネットショップを始めるにあたり様々なサービスがあります。中には初期費用や月額費用が無料のサービスから多額の費用が掛かるものまであります。まずは初期費用と月額費用が無料で運営できるサービスからご紹介します。
①アプリからも操作可能な無料のネットショップ「BASE」
「BASE」誰でも簡単に無料でネットショップを作成できるサービスです。運営会社である株式会社BASEによれば、2020年12月8日には130万ショップを突破し、多くの人が利用しています。
初期費用や月額費用は無料ですが、商品が売れた際は手数料が発生します。手数料は決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%になります。
加えて「Appify」というスマートフォンアプリから操作も可能で使いやすいサービスになっています。
しかし、集客力は弱く、本格的なECには不向きという問題点もあります。加えて、有形の商品の販売に特化しており、売ってはいけない商品もあるので注意が必要です。
また、運営に掛かる費用が安価なため、ハンドメイドのネットショッピングを開設する方には比較的おすすめのサービスになります。
②STORE
「STORE」も初期費用と月額費用を無料で提供しています。アイテム登録数は無制限で、無料で利用できるデザインプレートも豊富です。また、初期費用と月額費用が無料のフリープランとは別に月額1980円にスタンダードプランも存在しています。
加えて、「BASE」と同様に商品が売れた際には決済手数料が発生します。手数料はフリープランの場合は5%で、スタンダードプランの場合は3.6%になります。
プランにより手数料も違うので注意が必要です。
ネットショップ開設の際の手数料などの費用を比較!
続いては初期費用や月額費用が有料なサービスを中心に手数料などの費用を比較しながら代表的な6つのサービスをご紹介します。また、1つのサービスの中にも複数のプランが存在します。様々なプランがありますが、自社にあったプランを見つけることが重要になってきます。
①Shopify
「Shopify」は2004年にカナダで創業されたECサイトの開発・運営を手がけるサービスを展開しています。シンプルかつ高機能なデザインが評価されており、現在175ヵ国100万店舗以上で導入されています。世界ではNo.1シェアを誇り、越境ECを考えている企業には特におすすめです。
料金プランは5つに分かれており、「Shopifyライト」「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」「Shopify plus」です。
プラン |
月額料金 |
日本のオンラインクレジットカード手数料 | 海外のオンラインクレジットカード手数料 | サービス利用料(Shopifyペイメントを利用しない場合) |
Shopifyライト | $9 | ― | ― | ― |
ベーシック | $29 | 3.4% | 3.9% | 2% |
スタンダード | $79 | 3.3% | 3.85% | 1% |
プレミアム | $299 | 3.25% | 3.8% | 0.5% |
Shopify plus | $2,000 | 別途お問い合わせ | 別途お問い合わせ | 別途お問い合わせ |
「Shopify」を導入するメリットは「低コストで導入が可能なこと」「簡単にECサイト構築・運営できること」「質の高く、豊富なデザインを使用できること」「多言語・通貨、海外発送に対応していること」が挙げられます。
また、「Shopify」が日本に本格参入したのが2017年と最近のため、一部日本語に対応していない点に注意する必要があるでしょう。
また、「Shopify」はネットショップを開設した際にブログも開設できるサービスを展開しています。ネットショップの集客において重要となるSEO対策にも活用できるため大変便利です。
②Make shop
「Make shop」はGMOメイクショップ株式会社の運営するASPショッピングカートサービスです。2004年のサービス開始後、2013年以後6年連続でショッピングカートの流通額国内No.1の実績を持ちます。
プランは2つの内から選ぶことが可能で「プレミアムショッププラン」「Make shopエンタープライズ」に分かれています。売上手数料は0%です。
プラン | 初期費用 | 月額費用 |
プレミアムショッププラン | ¥10,000 | ¥10,000 |
Make shopエンタープライズ | ¥100,000 | ¥50,000 |
「Make shop」は初期費用や月額費用が多少かかってしまうことに加えて、豊富な機能を使いこなすための知識やノウハウが必要となってきます。本気でネットショップを事業化したい方などにおすすめのサービスになります。
③カラーミーショップ
「カラーミーショップ」は株式会社GMOペパボが提供するサービスです。特徴としては「販売手数料が無料で低コストな決済手数料であること」「手厚いサポートが受けられること」「豊富なデザインプレートやカスタマイズで自由にサイトデザインが可能なこと」が挙げられます。
プランとしては「エコノミー」「レギュラー」「ラージ」の3つに分かれています。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 機能制限 |
エコノミー | ¥3,000 | ¥834~ | あり |
レギュラー | ¥3,000 | ¥3,000 | なし |
ラージ | ¥3,000 | ¥7,223 | なし |
※上記全プラン共通で、決済手数料が別途発生
④楽天市場
「楽天市場」は日本を代表するインターネットショッピングモールです。もちろん、モール型のインターネットショップのため高い集客力と高い信頼性があります。しかし、その分多額の初期費用や月額費用が掛かります。例えば、スタンダードプランで契約すると初回出店料は36万円です。プラスして月額出店料がかかります。月額出店料は5万円です。半年で一括して払います。
また、システム利用料が月間売上高の2.0%~4.5%掛かります。加えてSNS運用、メルマガ配信にも多少の料金が掛かります。
多額の売上高が見込める企業におすすめのインターネットショップになります。
⑤Yahoo!ショッピング
「Yahoo!ショッピング」も「楽天市場」と同じショッピングモール型のネットショップです。楽天市場同様高い集客力と信頼性はありますが、ASP型のネットショップと比較すると多額の費用が掛かります。
初期費用と月額システム利用料こそ無料ですが、アフィリエイト手数料などの多くの手数料が掛かります。
「Yahoo!ショッピング」は「楽天市場」よりは比較的安価で始められるショッピングモール型のサービスです。
ネットショップ開設の際の集客力を比較!
ネットショップの集客力を比較するとやはり、ショッピングモール型の方が圧倒的にあります。その中でも「楽天市場」や「Amazon」は特に集客力があります。この二つのサイトは欲しい商品を検索したときによく上位に表示されることからもその集客力がよく分かると思います。
一方、ASP型の集客力はショッピングモール型には劣ります。また、ASP型の中で比較すると有料サービスの方が集客力があります。有料サービスには集客をサポートするサービスがあり、「Shopify」では集客をサポートするために自社ブログを開設するサービスがあります。そのため無料サービスよりも集客力を伸ばしやすい傾向があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では様々なネットショップを比較し、ご紹介致しますた。
一口にネットショップといっても様々な種類に分かれています。例えば、ショッピングモール型のネットショップは集客力も非常に高く、信頼性も厚いです。しかし、参入している企業も多いため価格競争は厳しく、規約により制限があるためサイト構築の自由度は下がってしまいます。加えて、多額の費用が掛かります。
一方、ショッピングカートASP型は集客力こそショッピングモール型に劣りますが、費用は安価に抑えられ、自由なサイト構築が可能になります。また、ショッピングカートASP型のサイトを構築する場合、多くのサービスから選ぶことが可能になります。
もし、ショッピングカートASP型でサイトを構築する場合は様々なサービスを比較し、自社にあったサービスを選ぶ必要があるでしょう。
この記事がネットショップをはじめるにあたり参考になれば幸いです。
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